石村 みかです。
暖かくなってきましたね。
2月の稽古は、本当に寒い日が続きました。色んな出来事が通り過ぎて行きました。
てがみ座はいつでも、旅の途中、珍道中だらけの劇団だと、我ながら、その時深刻だったことを思い出して笑っています。
エレナという役をやります。
この役がどういう役なのか、新たに発見することが多いです。
このエレナさん。まあ、孤独に生きてきて、愛することにも、愛されることにも不器用な人です。そんなエレナさんを私は愛してます。
彼女だけでなく、登場人物は皆、孤独に生きていて、ほんの一瞬でも繋がりを求めてもがいてます。
以下は紹介Blog用の質問です。
「鞄に必ず入っているものは?」
お水
「稽古で大切にしていることや、稽古の様子を教えてください!」
稽古は程良い緊張感の中で、進んでいます。
上村さんが、いろーんなことに例えて台本解釈を深めていってくれてます。1周目、2周目どんどん変化していきます。上村さんはホントに良く毒を吐いてくれますが、私、上村さんの毒舌大好きです。それは自分に言われてることでも、聞くとスッキリします。
私が何より大切にしていること、したいと思っていることは、演者さんの身体から、声から受け取れるもの。間合いから受け取れるもの。空間から受け取れるもの。物から受け取れるもの。
そして、本番に入るとお客様から、劇場から受け取れるもの。というのが加わってくると思います。
そこには言葉を超えた情報がたくさんあって、それは言葉よりも多くを物語っていて。そこをキャッチできるかできないか。
日々、格闘してます。
「作品の見所や、個人的にここを見てほしいなどおすすめポイントは?」
舞台は1999年ロシア、サンクトペテルブルク、7月下旬の共同住宅の一室。ひしめき合い、どんよりとしてもがいている人々の生活の中でのたった3日間の話です。
ある人物が手紙を届けることにより、過去が紐解かれ、謎が解き明かされていく。背景には東西冷戦が絡んできます。たった3日間の話とは思えないほど遠くまで旅をした感覚になります。
そこを味わって頂きたい。


石村 みか